ありのままを伝えることで、仕事のリアルを理解してほしい

今回は、2020年度に住宅営業職、業務企画職、2職種それぞれのイベントコンテンツ企画・制作をご依頼いただき、現在も採用のご支援をさせていただいている住友林業株式会社様にお話を伺いました。

イベントコンテンツの設計をご依頼いただいた当時、採用活動においてどのような課題を持たれていましたか？

住友林業は、森林経営、木材建材の製造・流通、住宅の請負や不動産開発、木質バイオマス発電、介護施設の運営など幅広い事業を展開している会社です。
特に業務企画職採用では、その全ての事業に関わる可能性がある職種なので、学生さんに仕事を理解してもらうということがとても大きなハードルとなっていました。
また、住宅営業職では、結果が数字で表れる営業という業務特性上、「自分にできるのだろうか」と不安を感じる学生さんや、入社から5年～10年先の成長した姿をイメージしにくいと感じる学生さんが一定数いるという点で課題を持っていました。「住宅」という非常に高額な商品を扱うということは、お客様の人生の大きな決断に立ち会うことでもあります。そのため、非常にやりがいがある一方で責任も伴います。動機形成という観点では、やりがいのような魅力的側面だけを伝えるという手法もあるかもしれませんが、我々は、「大きな責任が伴う大変さの先にあるやりがい」を魅力として捉えてもらい、住友林業で働くことをよりリアルに近い形でイメージしてもらいたいと思っていました。

丁寧でスピーディーな対応。クオリティの高い提案。

そのような課題があるなかで、弊社にご発注いただいた経緯をお聞かせください。

実は、住友林業とシーズアンドグロースさんは長い付き合いで、当社のことをとても深く理解してくださっています。既存のイベントコンテンツを、更に進化させていかなければいけないと考えていた時に、お声がけした複数の企業様の中で、最も早く、しかも当社の課題感を正しく捉えた提案をしてくださったのがシーズアンドグロースさんでした。
提案内容は、住友林業の歴史や価値観、理念を我々と同じ温度感で捉えた、当社のことを本気で考えてくださっていることが伝わる内容でした。お打合せ後には直ぐに要件整理した内容をメールで送ってくださるので、「正しく伝わったのだな」と理解できましたし、レスポンスも早いので、「一緒に時間をかけてイベントコンテンツをつくっていくパートナー」として安心感がありましたね。

就活市場では人気企業の一社であるからこそ、表面的な魅力や憧れだけで志望する学生さんもいるだろうなと感じていた中で、住友林業さんの本質的な魅力と事業にかける本気さを伝えるイベントコンテンツになると、ワクワクしながら提案したのを覚えています。

住友林業株式会社の採用ご担当者様

特に住宅営業職を志望する学生さんは、「住宅という高額なものをお客様は自分に任せてくださるのだろうか」とか「営業職として長く働き続ける中でどのような成長や未来が待っているのだろうか」といった不安を抱く瞬間があります。だからこそ、そういった不安を正しく払拭し、「住友林業の住宅営業職が自分にとってベストな選択だ」と信念をもって入社してほしい、そのための選考直前のイベントにしようとシーズアンドグロースさんとすり合わせました。その際に、「では、広く誰にでも魅力的に思ってもらえるような母集団形成に寄ったコンテンツではなく、お客様の大切な家づくりを託していただく責任と、それを全うした時に得られる喜び、どちらも理解した上で住友林業の住宅営業職に就きたいという学生さんに選考に進んでもらえるコンテンツにしましょう」と言っていただきました。そして、正にそれが叶うだろうと思えるワークを提案していただきました。

プロフェッショナルな仕事の進め方

実際にコンテンツを一緒につくっていく過程における印象はいかがでしたか。

お願いすることになってから、更に丁寧なヒアリングがあり、我々が実現したいことを一つ一つ一緒に整理してくださったことは印象的でした。提案前の一度のヒアリングと、提案だけではお互いに認識がずれる可能性も考慮し、丁寧に進めてくださることがありがたかったです。また、レスポンスは相変わらず早く、テンポよく進んでいったことも良かったです。
そして、我々がどうしたいかという企業視点だけでなく、学生視点も大事にしてくださり、学生さんが取り組みやすいワークという点でプロの意見をいただけたので助かりました。

特に、業務企画職のインターンシップでは、ただ、実施するコンテンツを制作していただくのではなく、正にコンサルティングをしていただいたと思っています。とことん議論をしながら、課題整理から、何をすべきか、どうすべきかを固めていきました。我々企業側は、やりたいことも伝えたいことも多いので、全部詰め込みたくなるのですが、課題と目的を整理したうえで、効果を最大化するために引き算していくというところではシーズアンドグロースさんのプロの意見が大いに参考になりました。そしてやるべきことと手法が決まったら、コンセプトの設計から細かい仕掛けまで徹底的な議論をしながら詰めていきました。
その結果、ゲーム的な要素やエンタメ的要素がなくとも、学生さんが最初から最後まで楽しんで完遂し、我々が伝えたいことを理解してもらえると感じられるコンテンツになったと思っています。

また、驚いたのは、関わっていただいたシーズアンドグロースの社員さんは複数いたのですが、誰にいつ何を聞いても同じ高水準の回答が得られることでした。シーズアンドグロースさんは、チーム内で全員が同じ画を描けていると感じられるほど情報共有を完璧に行ってくださっていました。

会社のことを深く理解しているからこそできる、“らしさ”がつまったイベントに。

実際にサービスを利用されて、感じた効果について教えてください。

住友林業株式会社の採用ご担当者様

学生さんからは、「イベントを経て、仕事理解だけでなく、入社後に“住友林業で”自分がどう働くのかを明確にイメージできている」と言ってもらえるので効果を実感しています。ただ、当然、イベントに参加したことで「自分がやりたいことではない」と離脱していく学生さんもいるのですが、むしろそれは学生さんにとっても当社にとっても良い結果だと思っています。
また、イベントに参加した学生さんには、住友林業のありのままの姿を理解してもらえたと肌で感じます。参加者の満足度も非常に高いですし、参加後のコメントからも、リアルが伝わったことが見て取れます。これは、入社後の定着、活躍という点において今後効果が出てくる部分ではないでしょうか。

ありがとうございます。今後も、長期的に効果検証をしながらより高いレベルでの採用成功を支援してまいります。

※本記事は2024年4月時点の情報を基に作成しています。